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蘭陵王 (小説)[らんりょうおう]
『蘭陵王』(らんりょうおう)は、三島由紀夫の最後の短編小説。三島が1969年(昭和44年)8月20日に陸上自衛隊富士学校で行なった楯の会の戦闘訓練(第四次体験入隊 7月26日 - 8月23日)の際の一挿話である。演習を終えた夏の夜、簡素な兵舎で一人の学生が奏でる横笛「蘭陵王」に耳を傾ける「私」の感慨が、厳かに詩的に綴られている。都会と文壇の喧操の生活とは裏腹な、中世の遁世者たちのような心静かな、三島の自衛隊営舎での簡素な暮らしぶりがうかがえる作品となっている〔。 == 発表経過 == 1969年(昭和44年)、文芸雑誌『群像』11月号に掲載され、三島の死後である翌々年の1971年(昭和46年)3月5日に講談社より自筆原稿完全復元の限定版で単行本刊行された。原稿末尾には「(昭和四四、八、三〇)」と脱稿日が記入されている。1971年(昭和46年)5月6日に刊行の評論集『蘭陵王―三島由紀夫 1967.1 - 1970.11』にも収録された。その後1988年(昭和63年)、雑誌『群像』5月号(創刊500号記念特別号・群像短篇名作選)に再掲載された。現行版は新潮文庫『鍵のかかる部屋』に収録されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「蘭陵王 (小説)」の詳細全文を読む
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